さよなら築地市場シリーズ その4
「吉野家 築地1号店」 築地市場(場内)
いよいよ移転まで数カ月となった築地市場。せっかく近くに勤務しているので、これまで通った市場内、場外のお店を紹介したり、今更ながら新規開拓したりするコーナー。
激安生ビールを追求する硬派なブログ(笑)なのに、ランチを紹介するその辺のナンパなOLみたいな内容になっちゃうので、ネタ的にどうかと思ったのだが、最近せんべろネタがなくなってきたので笑、シリーズ化を決意してみました。というより、身近な存在の築地市場がなくなることへのある種の敬意です。
てなわけで、今回はおなじみ牛丼屋の「吉野家」です。
どこにでもある牛丼屋の吉野家。が、築地市場にある吉野家は昼間のパパ並にちょっと違う~~~何が違うかっていうと、この築地市場にある吉野家は誉れある第1号店なのだ!
10年ほど前にBSE問題で全国の吉野家で牛丼販売が中止になったとき、この築地1号店と競馬場と競艇場にある10店舗だけは豚丼販売にならずに牛丼販売を継続し続けた(築地店は国産牛、他はオーストラリア産牛を使用)
。※競馬場や競艇場には牛丼販売業として出店の申請をしているので、牛丼を売らないで他のものを販売することができない事情があったのだという。
その当時、2004年3/11にその築地1号店の国産牛丼を食べに来店したお宝写真?が出てきたので掲載!
細かくてよく見えないのだが、この築地店は国産牛による牛丼を販売し続けるヨ!って書いてある。そのかわり値上げしちゃうヨ、と。並盛がなんと500円!特盛800円!※当時はガラケーによる写メなので画質悪し!でもまたそれが歴史を感じたりして。
幻の国産牛による牛丼!
そして、これが今や幻の国産牛の特盛牛丼!800円!
奮発して味噌汁(けんちん汁?)と玉子までつけちゃった。やっぱり国産だけあって旨かった!(本当はそれほど味の違いがわからないので、気のせいだと思うけど笑)
今は国産牛でないのだが、この築地1号店はもはや都市伝説の域を超えた裏メニューの全てに対応しているとのことなのだ(対応しているというか、ここ築地1号店だけの裏メニューがあるらしい)。
裏メニューの詳細は他のサイトに譲るがざっとあげるだけでも・・・
つゆだく・・・汁多め。一番有名な裏メニュー。吉野家に一人で入ることは何とかできるけど、つゆだくは頼めないっていう女子が過去にいた笑。
つゆだくだく・・・つゆだくよりさらに汁多め。このあたりからは築地1号店のみの裏メニュー。
つゆだくだくだく・・・つゆだくだくよりさらに汁多め。このあたりからはもはや都市伝説の域。
つゆぬき・・・逆の発想でつゆを少なくしたバージョン。この汁が醍醐味なのに。まあ好みは人それぞれですから。
アタマ大盛り・・・ごはんは並盛、肉だけ大盛。築地1号店だけの裏メニューだったが、2013年から他の店舗でも通常販売しはじめたメニュー。ごはん以外の具のことをアタマというのは「豊ちゃん」のアタマライスを代表するように築地スタイルなのか。
アタマ特盛り・・・ごはんは並盛、肉は特盛。炭水化物を制限している人向き?(そんな制限している人ならそもそも牛丼食べないか)
とろだく・・・脂身が多い牛肉多めの牛丼。
とろ抜き・・・逆に脂身がない赤身だけの牛丼。
赤多め・・・その間くらいの赤身がやや多めの牛丼。ここまでくると都市伝説の域を超えている。
ねぎだく・・・具のネギが多め。その分、牛肉が減るとかかわらないとかいろいろ言われている。
ねぎだくだく・・・ねぎだくよりさらにネギ多め。
ねぎだけ・・・牛肉がなくてネギだけ。もはやそれは牛丼じゃなくてネギ丼だ。ネギもやわらかめの「やわねぎ」、硬めの「かたねぎ」など選べたりするらしい。
つめしろ・・・ご飯を冷ました牛丼。冷ます分だけ出てくるのに時間がかかる。ていうか、そんなの頼む人いるの?
肉した・・・牛丼のご飯が上にもってあり、肉が下にある状態の牛丼。こんなの誰が頼むの?
ご飯の下に牛肉があるので「肉下」。意味不明過ぎる。本当に何のためにこんな注文をするんだろう笑。
ちなみに、「とろだくのつゆだく」などとこれらの合わせ技もあるという。
そんな、裏メニューという名の無茶ぶりに近いオーダーにも負けず、愛され続けた築地1号店も市場自体の豊洲移転を前にして2016年11/2が閉店(延期が移転し、2018年10/6が最終日)だという。おそらく全国のヨシギューマニアが大量に来店し、無茶ぶりな注文をしまくるに違いない!笑
さて、前置きが長くなりました。
さあ、基本メニューは他店と同じ並380円~特盛680円。築地1号店発祥のアタマ大盛りの480円も通常メニューとしてくわわっています。
サイドメニューとセットメニューもあり。ビールがひそかに410円。気になる。
頼んだのはきっとこの店ではもっともオーソドックスな注文であろう「特盛 ねぎだく」680円。
他にも築地1号店には幻の丼ぶり(確か丼ぶりの柄がオリジナルだとか)があるとかないとか。ここまでくるとマニアックすぎるけど、あまり役に立たないのでスルーしておく。
ということで、シリーズ第4弾は牛丼屋の「吉野家」でした。
(2016年11/25再訪)
つ、ついに意味不明の裏メニュー「ニクシタ」を頼むべく吉野家に行ってきました!
果たして本当にそんな裏メニューがあるかドキドキ・・。店員のオバちゃんに恐る恐る小声で「アタマ大盛り、ニクシタってできますか?」って聞くと、普通に「はいよ~アタマ大盛りニクシタね!」と威勢のいい返事が返ってくる。店内に大声が響きわたって少し恥ずかしい。
で、でたーーーー!
幻の裏メニュー「ニクシタ」!!!
※肉が下にあるから「ニクシタ」
右隣が通常の並盛り。並べると「ニクシタ」がただのご飯に見える。
無駄に紅ショウガを乗せてみる。ライスと紅ショウガだけで食べるかわいそうな人みたいだ。
掘り起こすと下から肉がでてきました。かなり食べづらい・・・。
ちなみになぜ肉をわざわざ下にするのかというと、ツユがかかってない白飯を食べたい人向きなんだってさ。「牛皿にライスじゃダメなんですか?」って蓮舫のように聞きたくなるけど、まあいろんな人のこだわりがあるからねえ・・・。
(2018年10/5再訪)
いよいよ築地市場最終日の前日。
築地市場の店全体が猛烈に賑わっています。移転先の「豊洲市場店」で、築地一号店の裏メニューが引き継がれないことが明らかになったためなのか、それを惜しむ全国のヨシギューファンが集まってきています。
並んでいると整理していたスタッフによると「ねぎだく、つゆだくのみになります」とのこと。「最後のニクシタ」を頼もうと思ったがそれはかないそうにありません笑。
席についたのが閉店間際の12:40頃。「アタマ大盛、ねぎだく、つゆだく」と注文すると、ネギが切れていて「つゆだくのみ」の対応になっていた。残念。
そしてこの丼ぶり。この築地一号店にしかない色の丼ぶりです。一号店は会計を丼ぶりの色で判定するため、「アタマ大盛り」専用のこの色の丼ぶりが存在するという。
店の脇では並盛のお弁当販売も。店内で食べて、お弁当を買ってかえるツワモノもおりました(女性)。
築地市場の最終営業日は11月2日(水)→延期して2018年10/6が最終日
11月7日(月)から豊洲新市場に移転。
こちら築地から豊洲に移転する店舗の一覧。未定とされていた「吉野家」も移転が決まったようだが、豊洲新市場店のほうで、この裏メニューが頼めるかどうかは定かではない。築地にあるうちに、みんなで「ニクシタ」頼みまくるしかない!!
→移転先の「豊洲市場店」では、「この裏メニューには対応しない」と決定された。築地一号店はあくまでも築地だからだ。ニクシタを頼めるのはもうこれで終わりなのか。
(おまけ)2018年10/11豊洲新市場開市日
移転日初日、無事オープンしてました。年内は裏メニュー対応は見送る方針だとか。
【今日の会計】
特盛ネギだく 680円
アタマ大盛りニクシタ 480円
「吉野家 築地1号店」 築地市場(場内)
http://tabelog.com/tokyo/A1313/A131301/13009524/