ニッポン島めぐりシリーズ その1
「三宅島」
実は島を旅するのが好きで、暇さえあれば島旅をしている。
男のロマンをわからないバカなスイーツ女どもはすぐ
「島なんて行って、何するの?」
と聞いてくる。
そういう奴には「バカヤロウ!」と食べているスイーツを横取りして言いたい。
「旅」とは自分の知らない場所、世界があるから行くものだと思っている。
その土地の美味しいものを食べるだとか、
観光名所に行ってみるだとか、
そういったものは知らない土地に行ったことによってたまたまあるオプションみたいなもので、 自分なりの「発見」があるから旅に出るのだ。
もちろん「モンサンミッシェル」のように観光名所そのものに行きたいときもあるが、 基本的には自分が行ったことがない場所だから行きたいのである。
じゃあ、何で「島なの?」ということなのだが、 語り始めると
激安居酒屋グループを全店回っても語りつくせないので、この島シリーズでちょっとづつ小出しにしていくとしよう。
激安居酒屋グループ→系列店一覧はこちら
ということで、今回は「三宅島」
今回も特に前から計画したりもせずにただの酔った勢いで鉄砲玉のように行くことにした。
三宅島には竹芝桟橋からフェリーで約6時間半。
竹芝発は基本夜行で22:30出発。
ていうことで、最近新しく就航した「橘丸」に乗り込みます。
夏じゃないので観光客らしき人はおりません。
甲板から竹芝桟橋に乾杯!いよいよ出発。
レインボーブリッジを通過!12月だったのでレインボーブリッジがレインボーカラーにライトアップされております。
どんどん遠くなるレインボーブリッジと東京港。ていうか12月なのですこぶる寒い。
寒いので甲板には誰もおりません笑
どの辺か忘れたけど、たぶん横浜らへん。遠くにあるちょっと大きい光がたぶん「ランドマークタワー」。東京-横浜間は船でいくと1時間以上かかります。定期航路にしてくれたらけっこう楽しいと思うんだけどなあ(夏は)。
階段を降りると総合案内みたいなところ。新しい。
カフェスペースみたいなところあり。ここで宴会したら楽しそうだが誰もいない。
食堂。誰もいない。
ドラクエだったら「返事がないただの食堂のようだ」 って感じ。
食堂脇のカウンタースペース。スパワーがあったら即シャレオツ飲みできそうだね。
自販機もビールがそろっているので、乗船前に買い忘れても大丈夫!
ということで、2等客室で寝ます。
俺以外いないのでまさに「貸切」状態。ラッキー
ベッドなんてシャレオツなものはありません。 (そういうのが欲しい場合は1等とかに格上げされたし)
三宅島への到着予定時刻は朝の5時。
なんと御蔵島は欠航。御蔵島は桟橋が外洋にでていて波が荒いと船がつけないのですぐ欠航になるらしい。
ではそろそろ寝ましょう。おやすみ~~~
・・・・・・・・・・・・・・・
ということで、あっという間に朝になりました。みんな降りる準備。
船から降りた。12月なので朝の5時は真っ暗。 旅の目的地に到着した「ワクワク感」もすぐ覚めるくらい暗くて寒い。
“ようこそ三宅島へ”
やっぱり暗い。
フェリー乗り場の近くにある待合所。
三宅島にある共同温泉「ふるさとの湯」に行くこと以外に何も計画せずに来たのでここで情報収集していると、村の観光センターだという男性の方に話しかけられる。
「どちらにむかわれますか?どちらにお泊りですか?」と。
とりあえず、ふるさとの湯に行きたい、宿はないと答えると、 ちょうどその近くまで行くので送っていってあげましょうと提案される。そして、暗いので夜が明けるまで大広間で休憩できる宿が近くにあるのでそこまででどうでしょうと言われるので快諾。
今思えば、その提案を受けてなかったら、タクシーもいない、バスもいない、この暗闇の中で待合室で朝がくるまで待つはめになっていた。しかも到着した三池港からふるさとの湯まで車でも30分くらいかかり、歩くのはとてもじゃないが無理。きっと無計画に鉄砲玉で来てしまった人が毎回いて、こうやって声かけているんだろうなあと思ったりした。(いや、そんな人はあんまりいないんだが、たまにいるんだろうなあという気も)
てことで連れて来られたのが「ホテル海楽」 ※夜が明けてから撮影
休憩できる大広間。誰もいない。
後でサイトを見ると大広間休憩は1200円です。 朝食もついてました。(別料金で900円)
使用禁止すぎるトイレ
観光センターの人の車のおかげで左下の錆ケ浜港のあたりまでいっきにワープ。
周囲が32キロあるので船が到着した右下の三池港からざっと10キロある計算。
やっぱり歩けない。危ない危ない。
「朝8時ダヨ、全員ビアーーー!」
といかりや長介風に言って港で乾杯!
さっきまでの夜のさびしさから解放されてちょっとテンションあがってきました。
「ふるさとの湯」の営業開始11時まで3時間あるので近くを探索することにした。
「わびさび」とはいうけれど、本当に錆びれた感も好き
途中で発見。「麻布倶楽部」!!
三宅島なのに「麻布」って名乗るとそれだけで高級な感じがしてくる。
火山体験遊歩道に到着。
昭和58年に噴火して流れてきた溶岩のもよう。
溶岩の嵐!
軽井沢の鬼押し出し園みたいな感じ。
溶岩に飲みこまれた阿古小学校がそのまま残っている。
昭和58年ということは32年前の廃校ってことですね。
廃墟とか廃校ってなんだかそそられます。不謹慎かもしれないけど。
近くの岬。
たいがいこういう所で殺人事件が起こる。
朝の暗さがうそのようにいい天気!
やしの木があると無駄に南国っぽくてウキウキしてくる。
開店10分前に1番乗り!
オープンと同時に来たのでお客さんいなかったので撮らせていただきました。赤っぽい色のお湯です。
露天風呂っぽいのが外にあったがお湯がない。
温泉はいったあとは村営バスで港へ移動。
三宅島のバスは周囲32キロを左廻り5便と右廻り5便だけ。
バスだと1周するのに1時間20分かかる。車か原付がないと移動は厳しい。
三池港に到着。朝の暗さがうそのような穏やかさ。
あっちのほうに御蔵島が見えます。
そういえば船がとまらずに欠航してたな。
この穏やかな天気とは裏腹に波は荒いのか。
三宅島13:40発→竹芝19:50着の約6時間の長旅。
さあ、乗り込みます。
さらば三宅島!
滞在時間8時間半だけどありがとう三宅島!
返事がなくてしかばねのようだった食堂もお客さんが数人いますね。
気になるメニュー。
「橘オムライス 900円」とか「橘ラーメン(醤油) 800円」とか「橘」ってついてるだけで、オリジナルな感じがして食いたくなってくるが、絶対普通のオムライス/ラーメンなので騙されては買いませんよ。
生ビールは700円。
「橘 生ビール」だったら思わず騙されて買っちゃうかも。笑
船の醍醐味は甲板に出て飲むこと!
でも残念ながら今は12月だった。
普通に寒いのと、風がつよくてツマミが飛んでしまうのでここでは宴会することを断念。
さきほどのシャレオツなカフェスペースは「ラウンジ 橘」というのが正式名称でした。
ここにビールとツマミを持ち込んで1人宴会開始!
テレビにうつっているBS-NHKのアナウンサーがヤバ可愛い!
とか1人でキャッキャッ騒いでいたらだんだん船の揺れが激しくなってくる。
そう、東京-三宅島の航路はおもいっきり外洋に出るのでけっこう揺れるということを、以前に八丈島や御蔵島行ったときに体験済みだということを忘れていた。
実は乗り物酔いはあまり強くなく、他人の車の運転とかにわりと酔いやすい。
しかし船では、「甲板で風にあたっていると酔いにくい」のと、
酒を飲むと「酒の酔いで乗り物酔いが紛れる」という都市伝説があるので、
いつもこの理論で船酔いを回避してきたのだが、 今は甲板でなく、しかもまだ飲みはじめなので酔ってない。
ヤバイ、酔いそう・・・
さきほどの都市伝説の理論で「酔えば紛れる」ために、ちょっとピッチをあげてビールをぐびぐび飲むがかえって気持ち悪くなってきた。
そういえば、
三宅島の人が前日は波が荒くて欠航になったとか言ってたっけ。
今日も荒かったけどよく着いたねえと。
軽く聞き流していたが、いまここにきて冬の波の荒さを体感するとは思わなかった。
急いでラウンジ宴会を撤収し、2等スペースに戻るが急に気持ち悪くなってリバース。
そのまま撃沈。
※写真はイメージです
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何時間かすると東京湾に入ったのか揺れが急におさまった。
不思議なものであんなに気持ち悪かったのに、揺れがおさまると気持ち悪さもおさまる。
元気になると無邪気に写真を撮り始めるオレ。東京ゲートブリッジ!
大井ふ頭かな?ここは。
さあ、帰ってまいりました~レインボーブリッジ。
ということで、三宅島弾丸島めぐりは0泊2日にて完結。
(まとめ)
・三宅島は広いので移動手段に困る
・バスも1日に5便しか出てない
・冬は船が揺れるのでリバース注意
▼旅程
フェリー(橘丸)
竹芝22:30発
↓
三宅島05:00着
バス(左廻り)
錆ケ浜港入口 12:36
↓
三池13:00着
フェリー(橘丸)
三宅島13:40発
↓
竹芝19:50着
▼費用
(フェリー)
竹芝→三宅島6690円
三宅島→竹芝6690円
(バス)
錆ケ浜入口→三池530円
(休憩)
ホテル海楽
大広間休憩1200円
朝食900円
(温泉)
ふるさとの湯 500円